先日のWWDCに関しては、様々な記事とともに期待や不安、考察にあふれています。
そんな流れを敢えて無視しつつ、ちょっと駄文を。気晴らしですので…。
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Apple TVでTV接続可能な機器をリリースし、いよいよリビングに進出してきたApple。
おそらくまだ可能性を秘めていることでしょう
Front Rowをリビングの液晶テレビに表示させ、「これがAppleのリビング進出への布石だとしても驚かない」と書いたのが(当時も多くの人が指摘)、昨年の1月末でしたが、AppleはiTunesを足がかりに着々と準備を進めてきたということなのでしょう。
さて…
Appleの志向する未来に期待しつつ、
敢えて逆行しようとする人柱(バカ)一人
…お久しぶりです。Solid Inspirationです。
思うところあって、ちょっと3回ほど投稿します。ひっそりと、こっそりと…。
現在、2年ちょっと前に購入したPowerBook G4 12inchを使っています。普段家で使う際には外付けのApple Cinema Display 20inchに本体を閉じたまま接続し、省スペースデスクトップの形態で用いています。
本体こそCPUのIntel移行でパワー不足を感じることしきりですが、モバイルとデスクトップを両立できるこの環境には大変満足しています。
※現行機種でこの環境を構築するのであればMacBookが一番向いています
接続端子や光学ドライブスリットの位置がポイント
最近、気がつくと、音楽を聴くのもDVDで映画を観るのも全部Macで行なってしまうようになってきました。音楽用のミニコンポや、リビングに大きな液晶テレビとDVDプレーヤがあるにもかかわらずです。
まったりと楽しむのであれば、リビングがいいに決まってるんです。でも、"没頭して"鑑賞するにはリビングってちょっと落ち着かなくないですか?何というか、人間が集中するための空間って、適度に狭い方がいいように思うんですよ。うまく言い表せないんですが、広い空間で鑑賞しているとコンテンツの密度が薄められてくるように感じます。だかろこそ、リラックスして会話を楽しみながら観ることができるんでしょうけれども…。
何はともあれ
Appleがリビングに進出しているこの時代
私は自分の机に還ろうとしています
コンテンツとの距離感って、意外と難しいですね(笑)。
AppleのCinema Displayにはスピーカがありません。当初は、USBで接続できる小型のスピーカをディスプレイの下にセットして使用していたのですが、物足りなくなってしまいました。
音楽を聴く時は、AirMacExpressでミニコンポから音を出していたのですが、DVDの音源はAirMacExpressでは飛ばせません。もうちょっと迫力があって、サラウンドも楽しめればいいなぁという思いが強くなってきていました。
最初に候補に考えたのが、音響メーカのサラウンドアンプです。一昔前はサラウンドというと前にも後ろにもスピーカをセッティングして…、という形が一般的だったんですが、日本の家庭事情のせいでしょうか、最近はフロント2chサラウンド方式と言って、ディスプレイの左右に置くスピーカだけで仮想的にサラウンド感を味わえるようになっている製品が増えています。
候補として、
ONKYOのSA-907FXというコンパクトなAVアンプとD-112Eという小型スピーカ
PioneerのPracia
KENWOODのシステムコンポAX-D7
このあたりを当初考えました。
※Pracia以外は少々スピーカが大きい…
ただ、もし上記の製品を購入して使おうと考えたとしても、サラウンドを楽しみたいのであればMac側から光デジタルアウトで音を出してやる必要があります。現行の機種はその機能が備わっているのでいいのですが、私のPowerBookでは別途製品を間に挟む必要がありました。
※Macの買い替えが頭をよぎったのは事実(笑)
そのように悶々としていた頃、BOSE社からちょうどいい製品が発売されました。
BOSE Companion5
私の利用目的にちょうど合致する製品となりました。PowerBookとの接続はUSB。
机上のスピーカもコンパクトでCinema Displayとのデザインの調和も悪くありません。
設置して驚いたのは、ベースモジュール(=サブウーハー)の大きさ!これ、奥行きが
42.6cmもあるんですよ。当然机の下に隠して設置しましたが、上の広告写真、間違いなくそれを隠すべく狙って撮影されています(苦笑)。
音質ですが、やっぱりBOSEといえば重低音。大きなサブウーハーで想像はつきましたが、
予想の二割増で出てくる覚悟が必要
マンション暮らしの身には、これはちょっとまずい(汗)。しかも、低音を絞るボリュームが背面にあるのですが、それを最小にしても私の感覚ではまだ出過ぎ。iTunesのイコライザでさらに低音を削っているほどです。
ここまで下げてます
床に直接設置するとより低音が響くため、私は床から浮かせるように設置しています。
※迫力を求める人は私と逆の設置をするようにしてください
意外と言っては何ですが、予想以上に高音の抜けがいいですね。定位感もハッキリとしていて「鮮やかなリスニング環境」と表現した方がいいでしょうか。今まで埋もれていた音が浮かび上がって感じられることは間違いありません。
肝心なサラウンド感ですが、これにはシビアな設置が必要なようです。また、さすがに後ろまで音が回り込むようなところまでは難しいかな、というのが正直な感想。ただし、音の出方まで含めて「なんか楽しい」という感覚が得られるのは確かです。
USB端子に接続すればドライバ不要で使えますが、OS標準の「AudioMIDI設定」というアプリケーションで5.1chの設定をしてあげる必要があります。
※USBオーディオ機器はハブを経由させず本体と直結させないとノイズが
乗る場合が多いですのでご注意を
テストトーンも出せます
OS標準のDVD PlayerはDTXというサラウンド方式には対応していませんが、ドルビーサラウンドの5.1ch出力には対応しています。また、現行のQuickTimeは5.1chサラウンドオーディオ対応です。Movie Trailersにある動画、「IMAX:Deep Sea」はオーディオ部分が5.1chサラウンドになっていますので試せる方はどうぞ。
私にとっては満足度の高いこの製品。敢えて注意点を書くとすれば、まず「オンリーワンのためのサウンド環境」であるということ。スピーカの正面に座っている人にいい音が届くようになっていて、部屋全体を音楽で満たしたいという目的には向いていないです。
※FAQにもそういった記述が見受けられます
また、音量に合わせて、本体が自動的にイコライジング調整をしているらしく、気軽に聴きやすくしてくれる一方、シビアに設定したい人には本体側で設定できる手段がないため煩わしいかもしれません。
音楽だけでなく、動画も含めてパソコンで楽しみたいという人は、音の再生装置のグレードを変えてみると、ちょっと違ってきます。サラウンドにこだわらなければ、アンプ内蔵のPCスピーカもいいでしょう。
なお、現行のMacの機種でしたら光デジタルアウトを内蔵していますので先に挙げた機種以外にもこういう選択肢もあります
ONKYO GXW-2.1
また、久しぶりに出てきたUSB接続できるミニコンポとして
KENWOOD NDL-100MD/NDL-100
こういったものもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。
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