QuickTime 7.0.2以降のパフォーマンス低下の一考察
現在、QuickTimeのバージョンは7.0.3まで来ています。H.264動画コーデック対応というメジャーアップデートを果たしたQuickTime7。それだけでなく、MacにおいてはQuickTime PlayerがCocoa対応を果たしたという大きな転換もありました。
さて、実は私の環境下ではQuickTime 7.0.2以降で、それまで普通に再生されていた一部のムービーや再生中のウィンドウリサイズで、激しくパフォーマンスが落ちるようになってしまいました。
Appleからは公式の情報は未だにないんですが、なぜか7.0.2にも7.0.3にも7.0.1へのReInstallerが用意されているあたり、大きな変更を7.0.2時点で行なったことが伺えます。
現象が発生するポイントを探りたいと思い、いろいろ試していて気がついた点をちょっと書いてみます。なお、私の環境なんですが
- PowerBookG4 12inch 1.5GHz(1.25GB RAM) ※閉じて使用
- Apple CinemaDisplay 20inch
- USBスピーカ(SONY SRS-T100PCをディスプレイ背面のUSBポートに接続)
では、検証したH.264のHDムービーへ行きましょう。まずはこちら。

BBC Motion Gallery: Africa
データレート:6.8Mbps_フレームレート:24.43
(720pにて検証)
HD画質で見られるアフリカの大自然の動画はそれだけでも感動もので、奥さんと喜んでみていたほどなのですが、7.0.2にバージョンアップした時に最初に「おや?」と気づいたのがこれ。ムービーはロゴから始まるんですが、その開始後10秒間あたりを再生させるとそれ以降の本編の再生に支障を来すんです。一時停止し、10秒あたりから再生させると大丈夫。
再現性が確実なので、冒頭の部分だけを切り出してみてその情報を見てみると…。

データレートは4.8Mbpsですがフレームレートがなんと45も!
フレームレートが45もある動画の部分は、元々コマ落ちしていたんですがそれを過ぎたところからはちゃんと再生できていたんですよ。
もう一つ、こちらの動画でも検証。

The Macaulay Library
データレート:6.7Mbps_フレームレート:29.99
(720pにて検証)
こちらも様々な美しい自然が織り込まれた綺麗な動画です。でも、やはりいくつかのところで再生がつっかえるようになってしまって…。

ここはデータレートが10Mbps。結構な確率で引っかかります。

絶対おかしくなるポイント。調べたらなんとデータレート23.55Mbpsに!
これらを踏まえての私の推測なんですが、どうもQuickTime7.0.2以降の、特にQuickTime Playerは…
- 描画に関するメモリーの処理がおかしいのではないか。一度処理できるメモリーを飽和してしまうと処理に戻れない?
- 時間軸に沿ってコマ落ちをさせる処理が正しく機能していないのではないか。
こんな感じを受けています。
QuickTime6から7に変わったとき、一部の高ビットレートMPGE4ムービーの再生パフォーマンスが落ちたという話を聞いたことがありますが、これも関係あるのでしょうか。描画周りはたしかに変わっているはずですからね。
いずれにせよ、QuickTime7の果たす重要性は最近特に増えてきているので、きちんとブラッシュアップしてほしいものです。
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