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2005.09.14

骨太のiPod開発ヒストリー

 今の今まで、Webにこんな記事があったことを知りませんでした…(号泣)。
※誌面にあるという話は聞いたことはありましたが…

 iPodの開発における過程を追った、大変に読み応えのある記事です。ヒットを続けるiPod、そしてその地位を揺るぎないものにしそうな先日のiPod nanoの発表。

 やはりその道は一日にして成らず。緊張感と真剣さに思わず引き込まれます。ぜひ、お読みください。

日経エレクトロニクスTech-On! iPodの開発(第1話)
※上記ページの左側のフレームで全12話にリンクされています




一部を抜粋




音楽が好き、これがまずは大前提なのでしょうね。

「我々は,当時あった製品に単純に不満を抱いていた。もっといいプレーヤを,僕ら自身のためにも作りたかった。僕らはみんな音楽が好きだから」。

…第1話より





やっぱりSONYを尊敬してきたんですよね…。
「iPodは, 21世紀の『ウォークマン』だと思ってる。ソニーが1979年に発明したウォークマンは,革命的なハードウエアで,人々の音楽の聴き方を変えた。でも現在では,ハードウエアだけじゃ足りない。ハードとソフト,そしてサービスが相互に作用して出来上がるのが,デジタル時代の体験なんだ」(Joz)。

…第3話より



 皮肉なことに,これらの部品はいずれも日本製である。Liポリマ2次電池はソニー福島製,HDDは東芝製だ。

 「僕らは,何でソニーが同じことをやらないのかってよく聞かれる。間違いなく,僕らはソニー以上にソニーらしいことをした」(Joz)。

…第6話より





iTMSはSteve Jobsのイメージを実現化したもの。レコード会社との交渉の大変さはやはり壮絶なものだったようです。
 --iTunes Music Storeは,Steveが1年数カ月前に出した要求から始まった。「一番の狙いは,使いやすさだった。曲のサンプルを聞けて,クリックすれば買えて,曲が自分のものになる,そんなオンライン・ストアをSteveは望んだ。そこで僕らは,ユーザーが圧縮フォーマットやDRMを気にせずに,音楽だけに集中できる『体験』をつくり出したんだ。他のすべてのサービスに欠けていたものをね」

(中略)

 iTunes独自のコンテンツを集めるため,Steveは先頭に立ってアーティストを説得した。Steveの呼びかけに,いまだかつてオンラインで楽曲を提供したことがなかったミュージシャンも,首を縦に振った。例えば,Rolling Stones。「Stonesをゲットできたのは,Steveのおかげさ。SteveがStonesやSarah McLaughlinを口説いたのをお手本に,僕らはアーティストと交渉する専門のグループをつくって,他にはない曲を集めたんだ」(Chris)。

…第9話より





iTMS、すなわちAppleの信念には頭が下がります。
 Apple社が他社と違ったのは,必要以上に強力なDRM技術を導入しなかったことである。レコード会社の過大な要求に対し,体を張ってユーザーの権利を主張した。

…第10話より





とにかく彼らの働きは尋常ではない、そこからくるAppleの自信は揺るぎないもののようです
「iPodは常に時代の最先端を走ってる。他社が僕らの製品をマネしても,それを世の中に出すころには,もう時代遅れになってるはずさ」(Apple社,Vice President of Hardware Product Marketing のGreg Joswiak)。Apple社の自信を支えるのは,カリスマSteve Jobsをはじめとする無数の社員の奮闘だ。…第12話より





 思うのですが、何かを"創る"という熱くて泥臭いほどの情熱って、時代を変えるものが出てくるときには必ず存在しているはずなんです、間違いなく。Appleに限らず、かつての日本の会社にも。

 自分も含めて、今の日本はそれを忘れてしまっているように思えます。カッコつけている場合ではないんですよね。

 いいものを学ばせていただきました。

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Comments

ある人がこんな事を言ってました

日本人気質が変わろうとしている。
「勤勉・勤労・・・」そんなことはどうでもいい。
物や仕事 あらゆるものに対しての
情熱が 熱意がかけ始めた。
我々は 古代より 「器用」という遺伝子を受け継いできたのに その遺伝子を退化させようとしている

Solid Inspirationさまのエントリーを拝見して
この言葉の重みを再認識いたしました。

Posted by: 冬薔薇 | 2005.09.14 11:34 AM

>冬薔薇様
深い言葉ですね…。ご指摘の通り。思わず我が身を振り返ってしまいます。

日本の病巣って、空虚になっていく情熱なのかもしれませんね。

Posted by: Solid Inspiration | 2005.09.14 11:06 PM

/.jでお礼をいっても通じないと思うので・・・ コメントさせていただきます。
自分の日記の全文引用で^^;

http://techon.nikkeibp.co.jp/NE/navi2006/s2/ipod_1.html

これ、読んで欲しいかな・・・全部

「普通の使い方をする限り,ユーザーはこうした制約に近づくことさえない。何かおかしなことをやろうとすると,制限にぶち当たる。正直な人々を正直なままでいさせようって発想だった」(Chris)。
ちょっと抜き出しました。
一部の不心得者のために一般のユーザーに迷惑をかけない。これが、わかる発言ですね。
いまの、音楽ダウンロードにしろ、OSの認証システムにしろ、一部の不心得者が
いるから、制約かけても善良な一般ユ−ザーさん我慢してね、というのとは根本から違うね。
なんで、こういうことができないんだろう・・・

http://canora.air-nifty.com/solid_inspiration/
ここをグーグルで、みつけてここからとびました。ありがとうございます。
って、ここでいっても通じないか^^;

Posted by: moromama | 2005.09.14 11:23 PM

>moromama 様
ご覧いただきありがとうございます。この連載、内容がとても濃いですよね。iPod+iTunesを作り上げただけの強い情熱と意思を感じました。何よりも使う側の視点に立った開発、これを今、享受できることを嬉しく思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

Posted by: Solid Inspiration | 2005.09.15 09:52 PM

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