MacOSX 10.4(Tiger)の再認識
待たれていたMacOSX10.4.1アップデートがリリースされました。アップデートの内容については、Appleのサイトに掲載されていますのでそちらを参照ください。
※Appleのこの修正履歴というのはすべてを網羅していないんですがね(苦笑)。
#追記:ウラ漢汁様にトラックバックさせていただきました
今回の修正は多岐にわたっているのですが、個人的には私が経験している現象についてはあまり手が入っていないようです。今回のアップデート後、再起同時に起動音がならないという体験をしましたし、再起同時にゴミ箱にファイルが残っている現象は変わらず発生しています。これは、容易に再現できるのでやっぱりバグでしょうね。テンポラリーファイル(一時ファイル)を削除できていないのでしょう。
再現手順
- WindowsMediaPlayerが起動して再生するような動画のリンクをクリック。
- プレビューで画像の切り出し(cmd+K)を行なった場合。
また、iChatAgentがゾンビ状態になる現象も修正されてはいないようです。いずれも実害はあまりないのですが…。
さて、今回のMacOSX10.4については、大きく目を引く機能が少ない(またリリースが拙速にすぎた)としてあまり評価されていない方も多いようです。私もやむを得ないかな…と思っていたのですが、下記資料とそれを翻訳された方の文章を読んでガラリと見方が変わりました。
Mac OS X 10.4 Tiger : Page 1(ars technica) ※現在Page 21にまで及んでいます
今回のMacOSX 10.4(Tiger)はこれまでの1年に一度のペースと異なり、10.3から1年半の期間をおいています。正式リリース前の段階ではデベロッパの間では6月くらいのリリースだろうと見られていたほど。
※これは今でも正しいと思っていますが(笑)
私は遅れているのがてっきりMicrosoftも苦労しているメタデータ検索"Spotlight"のせいかと思っていたのですが、そうではなかったようです。
Appleは今回のMacOSX10.4 TigerでOS内部に相当手を入れています。SpotlightやDashboardといった見た目に分かりやすい機能をアピールしてはいますが、根底の内部処理を新しいステップへ持って行った次段階へのステップ、それがTigerの本来の位置づけです。
Steve Jobsが"10.0以来のメジャーアップデート"とうたっていた言葉を、私もビッグマウスだと割り引いて受け止めていましたが、あながち嘘ではないようですね。上記資料を読む限りはそれに十分に値すると思います。それにしても、よくAppleのエンジニアはこれだけのことをこの期間でやったものです…。
それを知ってから、私、バグには寛容になってしまいました(苦笑)。これは、きっちりと仕上がるまではまだ数ヶ月かかるだろうと思います。
逆に、この辺が秘密主義を通すAppleの弱点ですね。リリースしないと広範囲なバグレポートが得られないという…。
コツコツとバグレポートをAppleへフィードバックしていくことにします(笑)。特に、日本語環境やノート環境でのテストが昔からAppleは甘いんですよね…。
Appleへの要望窓口"Tell Us"はこちら…
The comments to this entry are closed.
Comments
とりあえず、私の使用環境でも大きな実害は感じていません>10.4
不完全なのは慣れてます(爆)
何よりも使えるソフトが10.0の頃に比べて段違いに増えていますし、今の不具合レベルならば充分に使える環境ですからね^^
それに、使い勝手の良さは格段に進歩していますので、それを差し引いても使う価値は充分にあると、そう思っています。
何より、楽しいですものね^^
使う度に嬉しくなります。・・・こんな私みたいな使い方って、もしかしてただのマニア?(苦笑)^^;
Posted by: ★TAK | 2005.05.18 03:11 AM
>★TAK様
いやいや、その楽しさというのがなかなか人に伝えにくいMacの良さなのかもしれません(笑)。
10.4の中身が効いてくるのはまだ時間がかかりそうですが、じっくりとつきあっていきたいものですね。
Posted by: Solid Inspiration | 2005.05.18 06:37 PM