Appleの課題
Appleが先頃リリースした新OS MacOSX 10.4(Tiger)について、興味深いコラムがありました。
Tiger”をもってしても、Appleがエンタープライズベンダーになれない「理由」
Appleが新製品に対して非常に秘密主義を通しているのは知られています。それだけに、噂サイトの人気が高いわけですし、新製品が登場したときの驚きを享受できる部分もあります。
かといって、リリース前のOSを全く試せないわけではなく、デベロッパー契約をしていれば開発段階のOSを入手することが可能で、それを元に自社製品の対応を進めることも可能です。
※もちろん守秘義務はあります
ただ、このコラムにある通り、もっと企業向けに売り込んでいくのであれば、さらに敷居を低くしてリリース前に試せる人たちを増やす必要があるというのも一理あるのです。
収益の面では、Appleにとってはコンシューマーベンダーであることに意味があり、秘密主義はそうした顧客をワクワクさせるのに役立っている。だが、これまでのところ私がTigerについて知り得たことは、既に何カ月も前からAppleのWebサイトに書かれていることだけだ。なぜAppleがもっと広範なβプログラムを実施できなかったのかは、同社最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏のみが知るところだ。
Macはもっと普及してほしいと思いますし、企業向けとして使うにも決して不向きだとは思いません。そのためには、今、秘密比させていることでわくわくさせてもらっている部分を犠牲にしなければならないでしょうね。
Appleが今後どういう舵を切っていくか、興味があります。
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Comments
Appleの今後はどうなっていくのでしょうねぇ。
今のように付属の入門向けのソフトで(ユーザーが)完結してしまう環境というのも、他社製ソフト参入のハードルになっているようにも思えますし、つまらないソフトが世に溢れているPCみたいになって欲しくないっていう希望もあります。そのバランスが難しいところだと思うのですが、ミドルクラスのソフトを他社に任せられるようになれば、、、少しは変われるのかな?とも思ってみたり^^;
ファンの希望としては「ファミレスWindows」では味わえない「こだわりの一品料理Apple」になって欲しいですね^^
Posted by: ★TAK | 2005.05.11 06:05 PM
UNIXベースのOSをウリにしているだけに、エンタープライズ系のユーザももっと獲得していくというのはアリだと思います。今回のようにVPN絡みでサードパーティときちんとすり合わせができていなかった点は感心できませんね。
ネットワーク系のベンダーとはもっと意思疎通を図っていいのではと思います。
Posted by: Solid Inspiration | 2005.05.11 07:01 PM