« Tigerの扉 | Main | 筋肉痛 »

2005.04.26

もう一度観たいあの番組・あのシーン

 ふと、フラッシュバックのように思い出したことがあります。

 なかなか当時の資料が見つからないのですが、10年くらい前にテレビ朝日で放送されていたバラエティ番組に"さんまのなんでもダービー"というものがあったのをご存知でしょうか。さんまさんが司会、ゲストが様々な競技の勝者をオッズを参考にしながら予想するというものだったのですが、結構、企画が面白かったように覚えています。あの、故フローレンス・ジョイナーに芸能が人リレーで挑んだり、マラソン選手に駅伝で挑んだりといった本物のアスリートとの対決が好きでした。

 その中でも、特にもう一度観たいと思っている勝負があります。

 人間がこぐ乗り物対決、というような感じだったと思うのですが、


  • 「ローラースケート」

  • 「三輪車」※たしか天地真理が乗っていた

  • 「自転車」

  • 他数点
    ※それぞれにはハンデとして異なる距離が設定されています

 実は、上記の「自転車」に乗られていたのがあの世界選手権V10を成し遂げた中野浩一選手でした。普通に考えればブっちぎりの優勝候補ですが、ここに問題が。

 最短の三輪車が走る距離はホンの数十メートル、それに対してなんと中野選手の自転車は1000メートル!他の各選手よりも圧倒的な距離を走らされるのです。コースそのものは普通の一般道を用いているので、起伏もありますし何よりも中野選手は、コースが蛇行している関係で他の走者の背中すら見えていない状態です。

 予想をする出演者も、テレビを見ていた我が家でも"これはさすがに無理だろうね"というほどの距離でした。上空のヘリの映像にも中野選手だけ収まっていないんですよ。さすがにスタート位置に付いたときは苦笑いしていましたね(笑)。

 ただ、スタートする瞬間、中野選手の眼差しが一瞬鋭くなったのを覚えてます。

 各選手、順調にスタートを切ります。しかし、悲しいかなゴール前の直線を写しているカメラには天地真理選手がこいでいる三輪車しか映りません。

 時間が経過します。後続のほうでいくつかの乗り物がだんだんお互いの姿を捉えだします。ローラースケートが思ったよりも速く、順位を上げていきます。

 中野選手を映しているカメラに切り替わります。

…誰の姿も映りません…。そもそも、誰かを捉えるにいたることすら疑問になりました。

 そうこうしているうちに、キコキコと天地真理がこいでいる三輪車がゴールラインに近づき始めます。すると、彼女の後方の最終コーナーから颯爽とローラースケートの選手が現れました。並み居る乗り物を押さえ、順調に順位を上げていたようです。

 天地真理ももうゴールが目前に迫ってきているので、出演者も両者への熱い声援が飛び始めます。天地真理が勝っても、なかなかのオッズです。当然、力が入ります。誰もがもう中野選手のことは忘れていました。

 今でも信じられない光景はそこからです。

 ゴールライン正面からのカメラがローラースケートと三輪車の二人を映している奥に、まさに轟然と現れた姿。

 動揺したカメラマンの一瞬の手振れがおさまり、ピントを合わせたそこにはなんと、1kmもの距離を猛然と走って最終コーナーを曲がってきた中野選手が!!

 会場は騒然となります。今の今まで誰もがあきらめていた絶望的な距離を、その神がかった両足がここまで縮めてこようとは!

 "疾風"、上から映した中野選手のその姿はまさにそうでした。

 でも、もうローラースケートは天地真理を抜き去っています。ゴールももうすぐ!しかし、自転車の中野選手は見る見るうちにその姿にも迫ってきます。

 自転車か!ローラースケートか!会場は総立ち!!ウチの母など、口を開けたまま固まっていました(笑)!!


 結果ですか?

 残念ながら一歩及ばず、ローラースケートが1着、そしてホンの一瞬遅れて中野選手の自転車が2着でした。

 でも、この時の中野選手には全身が総毛立つほどの感動を覚えたものです。いや、もうホントに呆然(笑)。ゴールした瞬間のスロー、差は肉眼でも分かりましたが、中野選手の姿だけ残像を引いていました…。

 いくら中野選手が競輪の世界選手権で10連覇をしたといっても、一般の我々はその速さが分かるわけではありません。競技場の中で走っているわけですからね。

 けれども、あのシーンを目の当たりにすると、そのすさまじさが分かります。いかに凄い高みにいらっしゃる方なのかを教えてもらいました。

 こういったすばらしいシーンが、もう一度見られるような時代になってほしいものです。いやぁ、本当に素晴らしい勝負でした…。

|

« Tigerの扉 | Main | 筋肉痛 »

Comments

かすかに覚えています・・・・
しかし、中野選手のあの太もも、女性のウエスト(約60cm)と同じだったですよね!
すごーい!と感心していたものです。
今じゃ、私のウエストったら・・・・・・
中野選手現役時代より、勝ってますから!!!

・・・・悲しい勝利だ・・・・・・

Posted by: コングBA | 2005.04.26 at 03:58 PM

>冬薔薇様
 たしかにあの太ももは物凄かったですね…。

 先ほど調べたら、一流の競輪選手は最高で70km/h出るんだそうです!

 人間の出せる速度とは思えませんね!

Posted by: Solid Inspiration | 2005.04.26 at 04:35 PM

スポーツのみならず、一流と呼ばれる人達って本当にすごいですよね。
それだけ日々の努力もまた物凄いのでしょう。

日々怠惰な生活を続けている私、、、少しは見習わないとなぁ、、、^^;

そういえば、小学生の頃、、、自転車をシャカシャカこいで、、、ふと横をみるとオートバイに乗ったおじさんが、、、
そのまま併走し、突然ぼそっと私にこう言って来ました。
「40キロだよ~」

うーむ、、、親切心からだったのか、謎です(笑)

Posted by: ★TAK | 2005.04.26 at 06:06 PM

Solidさーん!!
コメントしたの、私~~~!!
コングでーす!!

Posted by: コングBA | 2005.04.26 at 10:16 PM

>コングBA様
 うわー!!!!ごめんなさいです!!!!

 申し訳ありませんでした! 本当にすみません!

Posted by: Solid Inspiration | 2005.04.27 at 12:07 AM

>★TAK様

 いや、自転車で40キロって!結構速くないですか!?

 一流アスリートのすごさって、身近なものに置き換えられないとなかなか分からないんですよね。そういう意味で、あの番組、面白かったなぁ…。

Posted by: Solid Inspiration | 2005.04.27 at 12:10 AM

「至上」訂正しました。
ありがとうございました!
これからもどんどん添削してください、先生!
何だか、最近生彩に欠けています。
って今までもそんなにあったわけではありませんが・・・・・・・・
一週間ほど、まったくPCから離れようかな、と思います。

Posted by: コングBA | 2005.04.27 at 01:14 PM

>コングBA様
 いえいえ、誤変換だろうとは思っていたのですが…。

 なんとなく、気持ち、分かります。私もちょっと停滞気味。

 ムリに更新しようとせず、"一週間ほど更新をお休みします!"宣言をして、気張らすといいですよ。

 がんばりすぎないのが長続きのコツですから…。

Posted by: Solid Inspiration | 2005.04.27 at 03:06 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42074/3847994

Listed below are links to weblogs that reference もう一度観たいあの番組・あのシーン:

« Tigerの扉 | Main | 筋肉痛 »