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2005.03.30

次世代Xbox開発者とiPod

 PC Watchに面白いインタビューが載っていました。

キーパースンが語る次世代Xbox“Xenon”と開発環境

 Microsoft製の家庭用ゲーム機Xboxの次世代機を開発しているJ Allard氏のインタビューなんですが、Microsoft製品に関するインタビューなのに、Apple製品がかなり出てきます(笑)。

ここに私のiPodがある。iPodは、ハードウェアとソフトウェアとサービスのエレガントなバランスのいい例だ。iTunes(とMusic Store)なしでiPodが成功できたか、優れたユーザーインターフェイスとソフトウェアなしでiPodが成功できたか、PCとの接続性と同期の仕組みなしで成功できたか、優れたインダストリアルデザインなしで成功できたか。iPodでは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスのどれが欠けても、異なるビジョンになるだろう。重要なのはバランスだ。非常に注意深くバランスを取る必要がある。

 Microsoft社からすればAppleのiPodは気に入らない存在らしいですが、その強さの本質はハッキリと分かっているんですね。それを次世代ゲーム機の開発に活かそうと意識しているようです。
#彼がMicrosoftの上層部から怒られないか心配ですが…(笑)

 搭載する光学メディアに対する問いについても

光学メディアはハックだ(笑)。5年10年前のゲームコンソールなら、光学デバイスが必要かどうかが面白い論争だった。しかし、我々は、そう遠くないうちに、光学ドライブを全く搭載しない(コンテンツはネットワーク経由で供給する)ゲームコンソールが登場すると想像できる。例えば、子ども達は、iPodで聴く音楽をiTunes(Music Store)から買う。もはや、CDをリップしたりしない。我々はそういった(ネットワークコンテンツの)世界へ向かっている。だから、我々は光学メディアに固執したりしない。

 ネットワークが発達すれば、CDと同じようにメディアが何かということは関係ないというスタンスのようです。たしかに、ブルーレイ陣営かHD DVD陣営かということで話題になるのは日本くらいなのかも。

 また、次世代機のゲームの開発環境ってMacなんですね。それ自体もなんだか驚きでした。だって、Microsoftが開発環境として用いているのがMacですよ(笑)!なんだか不思議ですよね!

 このインタビューを読んで思うのは、やっぱりアメリカは合理的だなぁということ。MicrosoftとIntelはセットのように思っていましたが、目的に合えばしがらみにとらわれないで選択ができるんですね。

 同じゲーム機の話でも、日本で取り上げられるとハード偏重ですよね…。某携帯ゲーム機の話題なんて、



「液晶が大きくて綺麗」



「□ボタンは押しにくいように作った」(ちょっと誇張)



「ディスクを射出できる」

(
かなり誇張)



ってばかりで、それを使ってどう楽しいのかっていう話が少ないような。

 日本人は「ソリューション」というくくりで物事を語るのがヘタなんでしょうね…。

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Comments

相手の良いところは積極的に認め、自分の悪いところをしっかりと認識すること。これが出来たからこそMSがここまで大きくなったのだと思いますね。
あとは製品のトータルなクオリティさえしっかりしたものを出すことが出来れば、appleの魅力に匹敵するかもしれません^^;

転じて日本は・・・ダメですね^^;(笑)

Posted by: ★TAK | 2005.03.30 07:34 PM

>★TAK様
 そうなんですよ。日本は、ハードの品質にこだわりすぎたんではないでしょうか。

 組み合わせて何かを作るというのは日本はそんなに下手だとは思わないんです。

 そこに注力できれば状況も変わるのではと思うんです。

Posted by: Solid Inspiration | 2005.03.30 08:20 PM

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