iChat経由でTVを観てみる
これまで何度か、ネットワーク経由でMacでTVを観る方法を取り上げてきました。
QuickTime Broadcasterを用いた方法がストリーミングとしては王道であることは間違いないのですが、今回はiChatAVを使った方法を取り上げてみようと思います。
きっかけは何度か行なっているマレーシアの友人とのiChatAVによるビデオチャットでした。二人ともiSightを持っておらず、手持ちのDVカメラを使ってビデオチャットをしていたのですが、そこでふと“そういえば最近のDVカメラって、アナログ映像入力をFireWire(iLink)に出力できるコンバータ機能を持っているものもあるんだよね”と言われたんです。
私、知りませんでした…
昔のDVは諸般の事情でそういった機能がなかったように思えるのですが、調べてみるとお互いが持っているCanon製のDVカメラにはそういった機能がありました。
※私のDVカメラはCanonのFV M100です。詳細は使用説明書(PDF)のP.87〜
今回使用したもの
- 自分のメインマシン(PowerBookG4 12inch 1.5GHz)
- ずっと使っていなかったビデオデッキ
- DVカメラ(CanonのFV M100)
- FireWireケーブル(4pin〜6pin) Macとの接続用
- 映像入力と接続するもう1台のMac(ビデオチャット可能なこと)
以下、手順です。
- まず、自分が普段使っているiChatAV用のアカウント以外にAOLからAIMアカウントを取得します(無料)
- ビデオデッキの映像出力をDVカメラのアナログ入力に接続し、DVカメラで「アナログ〜デジタル変換」させた映像をFireWireでMacに出力します
- DVカメラと接続したMacでiChatAVを起動(この時のアカウントは先ほどAOLで取得した別アカウントがいいでしょう)します。
- 自分のメインマシンのiChatAVを立ち上げると“Rendezvous”の中にお互いが見えているはずです。見えていない場合はiChatAVの「環境設定→アカウント」で“Rendezvousメッセージングを使用する”にチェックを入れてください。
- DVカメラと接続したMacを操作します。“Rendezvous”の中に見えている相手のマシン(つまり自分のメインマシンですね)を選択し、メニューの「メンバー」から“一方向ビデオチャットへの招待”を行ないます。
- 呼ばれたマシンがコールされます!受け付けるとそこにはDVカメラを経由してきた映像が映っているはずです!
- ビデオウィンドウのマイクのアイコンをクリックすると自分の音声をミュートできます。また、その横のボタンをクリックするとフルスクリーン映像になります(解除はEscキー)
いかがでしょうか?
いろいろな機器を使って面倒くさいなぁというのはお許しください…(苦笑)。普段使われていない機器をうまく組み合わせてみようというところからスタートしたものですので…。もし、デジタル変換のできるDVカメラをお持ちでない、もしくはスッキリとした構成にしたいというのであれば、下記製品を使う方がもっと手軽です。DVカメラとビデオデッキの部分はこれ1台で済ませられます。 アイオーデータ:GV-1394TV/M2
なぜわざわざiChatAVを使ったのかというと、
- 標準的にインストールされている
- 意外とCPU負荷が高くない(PowerBookG4 800MHzで60〜70%ほど)
- 同一LAN内であれば接続が容易
- 不特定多数に配信する心配がない
- もちろん遠隔地からも視聴ができる
欠点は
- 配信する側で手動でビデオチャットを始める必要がある
- チャンネルをリモートで変えられない
このうち、ビデオチャットの開始についてはAppleScriptをがんばって組めばなんとかなるかもしれません。でも、チャンネルの変更ばかりは難しいですね(苦笑)。
ただ、自宅にいる範囲内であればそれなりに便利な使い方もできるのではと思います。2台Macをお持ちの方でもう1台が手持ち無沙汰だよという方はぜひ挑戦してみてください。
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