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2004.10.31

フランス旅行記_3(エクス・アン・プロヴァンス/アルル/アビニョン編)

エクス・アン・プロヴァンス
 宿泊先のニースから西へ約170kmほどにあるエクス・アン・プロヴァンス。プロヴァンスという名前以外、特に覚えのない所ですが、セザンヌが愛した街でありそのアトリエが当時のまま残っています。


セザンヌのアトリエ

セザンヌ自身が設計したというアトリエが坂道の中腹に静かに残っています。1906年に彼がなくなった時のままの状態で保存されているとか。緑に囲まれ、小鳥のさえずりがさわやかな本当に落ち着いた場所でした。内部の撮影は不可でしたが…。
 ※建物の2階がアトリエ。40畳ほど。

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ミラボー通りのカフェ

市内のメインストリートにはカフェがたくさん建ち並びます。セザンヌも通ったという18世紀開業のカフェ、ドゥー・ギャルソンも営業していました。写真は、通りの一風景。

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ヨーロッパらしい噴水

街には噴水が多く見受けられます。日常的な風景なのでしょうけれども、私の眼にはとてもヨーロッパらしく映りました。

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参考:エックス・アン・プロヴァンス観光局(フランス観光局内のページ)




アルル
 エクス・アン・プロヴァンスからさらに西へ60kmほど車で移動してアルルへ。ゴッホゆかりの地として街を歩きました。


ゴッホの"跳ね橋"

ゴッホの絵で有名な"跳ね橋"です。絵を元に復元されたそうです。

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エスパース ヴァン・ゴッホ

1889年に耳を切り落としたゴッホが療養生活を送った病院で、現在では総合文化センターとして使用されているそうです。中庭は戦争の爆撃で破壊されたそうなのですが、ゴッホが丹念にしたためていた当時の花のメモを元に復元されています。

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円形闘技場

ローマの遺跡が残っているアルル。特にこの円形闘技場は保存状態がよく、今から約2200年前に作られたものとは思えないほど! 観客席25,000のこの闘技場はかつて剣奴たちによる死闘が繰り広げられていた場所ですが、現在は闘牛場として使われているそうです。最上階からはアルルの街が一望できます。

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参考:アルル(フランス観光局内のページ)




アビニョン
 アルルから北へ約40kmほどにあるアビニョンは、1309〜1377年まで法王庁があった所(本来はローマ)です。城壁に囲まれた都市です。


サン・ベネゼ橋

12世紀後半(日本でいえば鎌倉時代の直前)に、お告げを受けた羊飼いのベネゼが人々を説き伏せて、当時洪水の多かったローヌ川に造った石橋です。残念ながらその500年後、洪水で大部分が流されてそのままになってしまっているそうです。でも、よく当時にこんな立派な橋を作ったなぁと感動してしまいます。

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アビニョン法王庁

高さ50メートルの塔を10も持ち、厚さ4メートルの城壁で囲まれた砦のような建物でした。フランス革命の折に、中の壁画が削り取られてしまったそうで中は寂しいのですが、圧倒されます。建物の中は撮影禁止でした。世界遺産。
 実は私の母("能"をテーマにしたパッチワークキルトをやっています)が今年の夏、ここで開かれたアビニョン百藝祭でアビニョン芸術大栄冠という賞をもらったそうなんです。
ーー母さん…。すごいことですよ、それは…。

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 アビニョンに2泊したのですが、泊まったホテルがなんと法王庁の隣。そのホテルでこんな体験を…。

 止まった最初の晩、二人ともシャワーを浴びて、涼もうとホテルの窓を開けました。その窓は小さいですが法王庁の前の石畳の広場に面していました。

 すると聞こえてきたのがとても美しいテノールの声!満月に照らされた石畳に響き渡り、二人とも思わず身動きもできないくらいに聴き入りました。

 有名なオペラの一節をほんの少し歌っていただけなのですが、その朗々とした迫力のある美しい歌声はヨーロッパの歴史と風景を鮮やかに一瞬で脳裏に浮かび上がらせるほど…。

 歌い終わった瞬間、広場でそれをたまたま聞いていた数人の観衆も同じ感動を受けたのでしょう。あちこちから"ブラヴォー!"と歓声があがり、割れんばかりの拍手がわき上がりました。

 気づくと私、涙がこぼれていました…。

 これが生で体感する芸術の力なのでしょう。生涯忘れ得ぬ思い出です…。

※後日談…
 翌日の晩も期待して待っていました。ところが、その日の夕方からそこで歌い始めた男性が恐ろしくヘタ!しかも長々と歌うので二人で苦笑しながら窓を閉め切ってしまいました(笑)。
 夜も歌っていましたが、つきあい程度の拍手しか聞こえませんでした…。

参考:アビニョン観光局(フランス観光局内のページ)

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Comments

いい名前の数々。
しかしお母様、すごいですね。Solidさんはまるでそこへ呼ばれた感じがしました。
ゴッホやセザンヌのゆかりのある場所には行かなかったので、羨ましいです!
「モナリザ」は見ましたが・・・
オペラの生歌、Solidさんのその感動、わかります!
私もその場にいたら落涙で部屋が洪水になっていたことでしょう。
翌日のへたくそ、失礼、その男性、きっと拍手が少なかった事残念に思っているでしょうね。そうでもないかな。
音楽芸術は下手なものを聴かされたら五感が狂いそうで迷惑です、はい。

Posted by: コングBA | 2004.10.31 10:05 AM

>コングBA様
 パリ編でも書きますが、残念ながら美術館関係は行けなかったんです。それでも、ほんの一瞬の歌声にこれだけ満たされるのですからやはりヨーロッパは奥が深い…。

 奥さんはもう来年のパリ行きを算段しています(笑)。

Posted by: Solid Inspiration | 2004.10.31 06:05 PM

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