司法のメスは福音となるか
ココログがメンテナンスを行なっていたため、エントリーしたいタイミングで入れられませんでしたが…。
#告知はしていたんですね
音楽業界に公取委のメスが入りました。
「着うた」大手レコード会社の独占で単価下がらず(読売新聞)
「着うた」配信制限の疑い レコード5社、公取委立ち入り(朝日新聞)
両記事とも、まるで資料が事前にあったかのように分かりやすく書いてくれています(笑)。
※朝日新聞より
人気曲を電子音のみで編曲した「着メロ」では、原曲の作曲者、作詞者は著作権料を受け取ることができるが、レコード会社には料金収受の権利がなかった。一方、歌手の歌声をそのまま流す「着うた」には、レコード会社に著作権法に基づく著作隣接権が発生し、配信会社に対して楽曲の使用許諾権を握るほか、使用料も受け取ることができる。
著作権→レコード会社へのお金、著作権→レコード会社へのお金、著作権→レコード会社へのお金…、レコード会社から出てくる言葉は最近こんな図式ばかりです。たしかに利益追求体としての"企業"ではありますけれども、再販制度で価格競争から保護されている立場であることを分かっているんですかね…?
黒船来航(iTunes Music Storeのスタート)で、この状況が打破できるのでしょうか。
Aplleにこの国の音楽業界を革新してほしいと切に願います。
The comments to this entry are closed.
Comments
公取というと「資生堂」を思い出します。
割引をしない、資生堂ってそういう会社だ、と小売店も妙な納得があったように思えます。
今回の「着うた」ですが、根強い日本古来の何かがどうしてもついて回る、そういった怪しさがあります。
これからもどんどん公取にメスを研いで渡しましょう。
Posted by: コングBA | 2004.08.26 09:55 PM
>コングBA様
コメントありがとうございます。
利権を守るための結託という姿はたしかに時代劇と変わりませんね(笑)。
ここのところの音楽を巡る著作権の話題は、まだまだ一般の人の関心を集めるまでに至っていないのが実情です。ネット上の意見と一般世論にはまだまだ隔たりがありますね。
レコード会社の利益を悪だとはいいません。ただ、それを得るための方法は、普通の企業くらいには消費者が納得できるような形をとってほしいのです。
消費者がおとなしすぎますよね、日本は…。結局損をするのは自分自身だというのに…。
Posted by: Solid Inspiration | 2004.08.26 10:13 PM
Solidさんがいつも警鐘しているのはそのあたりなんですね。
音楽や映像関係、専門用語で訳わかめだったんですけど、なんとなく読めてきました。なんかうれしいですね。
日本人は大人しいというか、事なかれ主義&巻き込まれたくない症候群です。年金も大変なのにね・・・
Posted by: コングBA | 2004.08.26 10:57 PM